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「理由はわからないけど、なんだか急に疲れてしまって…」
「ちょっとしたことで気分が沈んで、そのまま引きずってしまう」
HSP(繊細な人)の感覚は、日々さまざまな刺激や空気に揺れ動いています。
その揺れを見過ごしてしまうと、ある日突然「もう無理かも」と限界を迎えてしまうことも。
そんなふうになる前に、自分の心と体の小さなサインを“見える化”しておくことがとても大切です。
今回は、HSP気質とやさしく向き合うための「セルフモニタリング」についてご紹介します。
自分を知ることは、自分を守ること

HSPの特性は、外からの刺激だけでなく「自分の内側の反応」にも敏感であること。
だからこそ、日々の感情や疲れ具合を少しずつ記録しておくと、気づけなかった自分のパターンが見えてきます。
モニタリングといっても、難しいことをする必要はありません。
やるのはたったの2つだけ。
- 感情日記をつける
- エネルギー残量をチェックする
この2つを行うことで、自分を知り、自分自身を守るきっかけにつながることでしょう。
1. 感情日記で「気分の流れ」を知る

HSPの方は、自分でも気づかないうちに感情が動きやすい傾向があります。
その小さな波を記録しておくだけで、だんだんと自分の気分のパターンが見えてきます。
● 書き方の例(1日1〜2行でもOK)
- 朝:目覚めはすっきり。ちょっと不安感あり
- 昼:人と話したあと、なんとなく消耗感
- 夜:好きな音楽でほっとする。安心できた
記録するポイントは、「どう感じたか」に焦点を当てること。
「こうすべきだった」「あれは悪かった」と反省する必要はありません。
書くことが難しい日は、3つの言葉で表してもOKです。
- 疲れた/安心した/焦った
- もやもや/静か/ざわざわ
感情に「名前をつける」だけで、心は少し落ち着きます。
感情日記テンプレート
その日の気持ちや出来事を、少しだけ書き留めてみましょう。1〜2行でOK。
言葉になりにくい時は「キーワード」だけでも大丈夫です。
2. エネルギー残量を記録する

HSPの人にとって、エネルギーは急激に減りやすく、回復にも時間がかかることがあります。
だからこそ、今どれくらい自分に“余裕”があるのかを把握しておくことが大切です。
● 残量チェックのやり方(1日1回)
以下の3つの質問に、1〜5の数値で答えてみましょう。
エネルギー残量チェック
以下の3つの質問に対して、1〜5の中から今の自分の状態に近い数字を選んでみましょう。
質問 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
体の元気はありますか? | |||||
気持ちにゆとりがありますか? | |||||
人と話す・関わる余力がありますか? |
毎日でなくても、疲れを感じた日にチェックするだけでもOK。
3項目のうち1つでも「2以下」があれば、その日は少しペースを落とすのがオススメです。
自分の“疲れサイン”を早く見つけるために

セルフモニタリングを続けていると、自分の「疲れサイン」に少しずつ気づけるようになります。
たとえば…
- まぶたが重くなる
- 予定の前にお腹が痛くなる
- 好きな音楽さえうるさく感じる
- 誰にも会いたくなくなる
こうしたサインに早めに気づけるようになると、
無理をする前に立ち止まったり、そっと休んだりすることができるようになります。
まとめ:感情のコントロールではなく、まずは“観察”をしてみる
HSPの人は、「こうすればうまくいく」と思っても、その通りにいかない日がたくさんあります。
だからこそ、“コントロールしよう”とするのではなく、“観察する”ことから始めるようにしましょう。

「今日はちょっと疲れてるな」
「今は、心がざわついてるだけかもしれない」
そんなふうに自分と向き合うだけでも、自分とのつき合い方はやわらかくなっていきます。
がんばらなくても大丈夫です。。
少しずつ、自分のペースで整えていきましょう。